大阪狭山市で建築させていただいたお客様の物語(ストーリー)をお話します。
お客様はリビングの広さをより広く、デザイン性のある仕上げにしたいというご要望でした。
そこで、次のように施工・仕上げすることにしました。

1. リビングの天井高を強調する。

弊社標準仕様での天井高は2.5mですが、2階の梁ぎりぎりまで天井をとると、あと5cm位は上げる事が出来ます。

しかしリビングの天井全体を5cmあげたところであまり実感は湧きません。 

そこで!折り上げ天井にすることで他の居室より余分に天井の高さがあることを強調しました。

また、折り上げ方も単純に四角に掘るのではなく、2段の段差をつけることによって豪華な感じを出すことができました。

 

2. 窓や建具、収納のない大きな壁面をデザインする。

最近のリビングにはフラットで大画面のテレビを置くのが一般的であり、ひと昔のようにリビングのコーナーにテレビを置くということは殆んど無くなり、それなりの大きな壁面にテレビボード、その上に大型テレビというのが多いようです。

大きな壁面にテレビボードと大型テレビ、それはそれで不自由はないのですが、背面をデザインすることで部屋の雰囲気は大きく変わります。

 

まず背面にリクシルのエコカラット(吸湿性が非常に高いタイル)を貼ります。
そして埋め込み型のダウンライトを背面壁付近の天井に施工。
こうすることにより空間をより演出できます。

また、お客様のの要望により、ダウンライトのスイッチをは部屋をを暗くして、ダウンライトの明かりを調節し、ムードを出すことができます。

 

3. 明かり取りのスリット

玄関ホールから上がる階段手摺りの壁にスリットを作り、2階ホールにある窓の明かりを玄関ホールへ少しでも 落したいとのご要望。

最初は縦長のスリットを2〜3本抜く予定でしたが、お客様といろいろ打ち合せした結果、正方形の小さなスリットを抜くことで玄関内にはいった時のデザイン性と見た目がかわいくなり、大変GOODな仕上がりになりました。

4. 妻飾り

建物外観は全体的に洋館なデザインでしたが、当初設計段階から建物正面にアクセントになるものがほしいというお客様のご要望がありました。

案としては、大屋根の妻部分につける妻飾りか、妻の下部分あたりの壁面に付けるオーナメントが候補として上げられました。

最終的には妻飾りが採用となりましたが、しっくりくるデザインのものが国内ではなかなか見つからず、これならいけると選んだものは海外製のものでした。

その商品を取り寄せるのに、船便で約2ヶ月かかると言われました。空輸便なら約1ヶ月で納品出来るとのことで、思い切って空輸便を使うことにしました。

なんとか建物竣工までに間に合わすことができました(*^^)v

 

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